2024年グライダーアクロ世界選手権参加支援事業のための募集特定寄付金についてのお願い

2024年06月15日

各位

公益社団法人日本グライダークラブ
理事長 稲垣 政文

2024年夏にドイツで開催される第14回アドバンスドグライダーアクロ世界選手権に当クラブ会員の酒井隆氏が、一般財団法人日本航空協会の推薦を受けて日本代表選手として参加します。詳細につきましては別紙をご覧ください。

世界選手権に日本代表選手が参加することは、グライダーというスポーツの普及、発展のためには大変意義のあることです。しかし、世界選手権へ選手として出場するには、別紙にもありますように事前練習を含めて多額の費用がかかり、費用のすべてを個人で負担するのはかなり厳しいものがあります。

そこで、公益社団法人である当クラブでは、世界選手権参加支援事業として、世界選手権参加について、広く皆様からのご寄付を募り、世界選手権への選手参加の費用の一部として使用させていただきたいと考えております。

秋頃に報告会を開催予定です(リアルとオンラインのハイブリッド予定)。

ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

なお、当クラブは公益社団法人の税額控除対象法人の認定を受けており、ご寄付には税の減免処置が適用されます。税額控除の場合、確定申告を実施することで年間の寄付額から2,000円を除いた額の40%の税額控除を受ける事が可能です。

※算出時の年間の寄付金額 は「同年の総所得金額等の40%」を限度額とする。

※税額控除額は「その年の所得税額の25%」を限度額とする。


2024年06月15日

各位

公益社団法人日本グライダークラブ
理事長 稲垣 政文

 

2024年度(令和6年度)募集特定寄付金の募集に関わる募金目論見書

2024年グライダーアクロ世界選手権参加支援事業のための募集特定寄付金についてのお願い

寄付金等取扱規程第3条、第7条に基づく募集特定寄付金について、令和6年度の募集種類及び目論見書内容は概要以下のとおりとする。

記1

  1. 募集名称: 2024年第14回アドバンスドグライダーアクロ世界選手権参加支援事業に関わる寄付金の募集
  2. 募集総額: 1,000,000円
  3. 募集期間: 2024年6 月15 日(土)から2024年8 月31 日(土)までとする
  4. 募集対象: 本事業に賛同する個人、法人、法人でない団体
  5. 募集理由: 世界大会への選手・チーム・クルーとしての積極的な参加・協力のため
  6. 資金使途: 受け入れた寄付金は全額2024年第14回アドバンスドグライダーアクロ世界選手権参加支援費用とする
  7. 振込口座: みずほ銀行 新橋支店 (普) 1027085 (社)日本グライダークラブ
  8. 申込方法: 下記に所定の事項をご記入の上、お振り込みください(クラブ員は引落可)。
    「2024年第14回アドバンスドグライダーアクロ世界選手権参加支援事業募集特定寄付金申込フォーム」
    https://bit.ly/wgac2024sakai
  1. 寄付者氏名の公表等:
    当法人のホームページに団体名、法人名(氏名)、個人名、及び金額を掲載する(匿名希望の場合は、その旨の申し出を受ける)
  2. 大会ホームページ:
    https://wgac2024.de/
  3. 添付資料:
    酒井隆選手紹介 グライダー曲技飛行世界一への挑戦

酒井隆選手紹介 グライダー曲技飛行世界一への挑戦

エンジンの無い航空機「グライダー」で曲技飛行の技を競う「空のフィギュアスケート」

 

・~・~・プロフィール・~・~・
酒井 隆 Takashi Sakai

1975年 2月    神奈川県厚木市で誕生
1992年12月   17歳で自家用操縦士技能証明取得
1995年 9月    21歳で事業用操縦士技能証明取得
事業用操縦士の資格を取得後、航空機使用事業会社で勤務
退職後 飛行クラブのセーフティパイロットとして運航補助に就く
飛行クラブ解散後は週末にグライダーを楽しみ、グライダーを空に連れて行く曳航機のパイロットとして飛んでいます。

今の仕事は
海外遠征を優先するために自動車メーカーを退職し、ユーザーのリクエストに合わせた自動車サスペンション設計及び調整を行う個人事業主として活動しております。

空を飛ぶこと以外の週末の過ごし方は
・1990年代の古いBMWのレストアをDIYで行い
・古い自宅を修理改造し
・「燻製作り」などの料理を嗜んでいます。
・「何事にも挑戦して自己追求していく事を」をコンセプトとした個人ブログを運営中
「狼の皮を被った羊」 すこしずつ挑戦しよう

私は「空を飛ぶ事を追求する」生き方を選びました
高校生で飛行機とグライダーのライセンスを取得し、一時期はプロとして小型飛行機(セスナ)のパイロットとしてスカイダイビング等のフライトを実施していました。プロとして飛ぶ事が無くなった今でも週末にグライダーで空を楽しんでいます 。

最初に「グライダー」とは?
馴染みのない乗り物ですが、飛行機やヘリコプターの仲間で立派な「航空機」です。
グライダーの特徴はウイングスパン(翼の幅)14~25mの細長い翼を持つ1~2人乗りの機体でエンジンを搭載していません。
もちろんエンジンが無いので自力では離陸出来ないので、飛行機にロープで繋いで曳航(牽引)して上空600~1200m程に昇ります。十分な高度に到達したらロープを切り離して滑空で飛行する航空機です。滑空だけでは紙飛行機の様に高度を失い着陸になりますが、トンビやカモメの様に上昇気流を捕えて高度を回復して飛び続ける事が出来ます。この飛行方法(ソアリング)からグライダーは「空のヨット」とも呼ばれています。

熟練グライダーパイロットが操る高性能グライダーの飛翔能力は驚異的で、一日に14時間以上飛び続け 1,000km以上翔破できます。
このグライダーに乗って、300~500kmのコースで平均速度を競うレースと、飛行距離、獲得高度を探求する記録飛行があり「より高く・より速く・より遠くへ」をもっともシンプルな航空機で挑戦するスポーツです。

グライダー競技曲技飛行を始めた経緯
滑空場で毎週末グライダーに乗りソアリングを楽しんでいたところ、2010年に曲技飛行世界選手権に出場していた現役選手に誘われ35歳の夏から「世界一のグライダー曲技飛行操縦士」を目指す挑戦が始まりました。

「グライダー曲技飛行」とは?
飛行場上空に設定された一辺1000 mの正方形の空域内でグライダーのよる曲技飛行を行い、「飛行の正確性」を競う競技です。カタログにより定義されたループやロール等のフィギュア(科目)を10~13個ほど組み合わせた「曲技飛行シーケンス」を飛行し 地上の5~9組のジャッジにより採点され順位を競います。氷上で競われるフィギュアスケートに似た競技です。

曲技飛行 ボックス

 

曲技飛行シーケンス

挑戦が始まって、、
グライダー曲技飛行チーム「Red Fox」に所属し群馬県にある日本グライダークラブ板倉滑空場で機種転換トレーニングから開始しました。使用する機体は曲技飛行を行うために強化された曲技飛行専用機で、最大g(重力加速度)は +9g -7gに耐えられ、最大速度も290km/hが可能です

 

 

エアショーでの展示飛行

日本国内でグライダー曲技飛行の基礎を学んだ後に、2012年の夏にポーランドへ渡り、世界選手権を7回制覇したポーランド人パイロット「イージー・マクラ氏」を師として飛行技術を学び、最初の世界選手権までに150回を超えるトレーニングを重ねて 安全に競技を飛べる技量を得て、競技パイロットとしてのスタートし、今日まで以下の戦跡を残しております。

開催年月 競技会名称 開催地 競技クラス 競技機型式 順位/競技者数、

得点率

2023/7 13th FAI World Advanced Glider
Aerobatic Championship
ポーランド
トルン
Advanced MDM-1 FOX 33/34
62.611 %
2022/8 24th FAI World Glider Aerobatic Championship フランス

イスダン

Unlimited Swift-S1 17/17

41.042%

2021/6 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

レシュノ

Unlimited Swift-S1 6/7

61.816%

2019/8 10th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championship ルーマニア

デヴァ

Advanced Swift-S1 17/31

64.747%

2018/8 9th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championship チェコ

ヅブラスラヴィツェ

Advanced Solo-FOX   34/35

47.493%

2018/6 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

トルン

Unlimited Solo-FOX   4/4

62.910%

2016/8 7th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championship ハンガリー

マトコ

Advanced Solo-FOX   21/39

68.409%

2016/7 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

ヴロツワフ

Unlimited Solo-FOX   2 /3

59.053%

2015/8 6th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championship チェコ

ヅブラスラヴィツェ

Advanced Solo-FOX   22/47

66.57%

2015/7 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

トルン

Advanced Solo-FOX   4 /18

73.727%

2014/7 5th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championship ポーランド

トルン

Advanced Solo-FOX   24/36

47.188%

2014/7 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

トルン

Advanced Solo-FOX   5/17

73.366%

2013/7 4th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championship フィンランド

オリパ

Advanced Solo-FOX   29/40

63.956%

2013/6 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

チェンストホヴァ

Advanced MDM-1 -FOX   3/17

76.196%

2012/7 Glider Aerobatic Polish Championship ポーランド

イレニヤグラ

Advanced MDM-1 -FOX   7/7

%

競技に向けて離陸準備中

 

2位入賞での表彰台

 

世界選手権 表彰式

現在の活動
2010年から始めたグライダー競技曲技飛行は今年で14年目となりました。今後も世界選手権での優勝を目指し活動を続けてまいります。

毎年6~8月の競技シーズンに欧州でトレーニングキャンプを実施し 60~80回ほどの練習を行い、ポーランド国内選手権及び世界選手権に参戦しております。(100回以上練習できるのが理想的です)
2016年より最上級クラスのUnlimitedへの練習も続けております

毎年の活動費用
毎年、夏の競技シーズンに入ると欧州に渡り、選手権前の集中トレーニングを行います。宿泊費は飛行場の宿舎などを利用して費用を抑えております。ほぼ費用の半額が練習費用と機体レンタル料です。昨今の物価高騰と円安の影響を受け、活動費用が大幅に増大しております

往復航空券(成田~ワルシャワ) ¥ 200,000
現地滞在費(44日 x60 EUR) ¥ 462,000
グライダーレンタル費用 (3,000 EUR / 1シーズン) ¥ 525,000
トレーニング時曳航費用(50フライト x70 EUR) ¥ 613,000
世界選手権エントリー費用(999 EUR) ¥ 175,000
世界選手権曳航費用 (12フライト x 80 EUR) ¥ 168,000
現地食費(30 EUR x 44日) ¥ 231,000
合計 ¥ 2,374,000

(175 JPY/EUR)

2024年の遠征予定
トレーニングキャンプ(ポーランド)     6月25日~7月25日
世界選手権大会(ドイツ)         7月27日~8月10日

本年度の予定は、トレーニングに約1 ヶ月、世界選手権に10 日の遠征を予定しております

昨年度に取得したEASA ライセンスを活用してポーランドチームとのトレーニングキャンプ及び現地滑空場でのグライダー曳航を曲技飛行トレーニングと同時に行い、トレーニングの効率化及び現地滞在費の削減を計画しております。

遠征期間の大幅な延長及びEASA ライセンス取得によりトレーニング期間を4 週間へ増やす事が可能になり、技量回復と科目飛行精度を向上させて世界選手権に挑みます。

今後の展望
私自身の目標は「世界一のグライダー曲技飛行士」です。良き師に恵まれ、チームメイトとも言えるポーランドナショナルチームと共に飛行技術を磨き、世界選手権の表彰台の頂点を目指します。

個人的な目標の他に「日本のグライダー界に貢献したい」と考えていることは「次世代の若いパイロットへ日本のグライダー競技曲技飛行のバトンを繋ぐ事」です。

海外ではグライダーはスポーツの一つとして広く認識されていて、フライトを楽しむだけではなく、地上での機体の組み立て、分解、清掃、機体運搬など運航の全てを共同作業で行うため、多くの仲間に出会い競技を通じて真剣に向き合うことで、お互いを理解し国を超えた友人を得ることが出来ます。

私自身、グライダー競技曲技飛行に取組む事により多くの新たな友人と出会い人生が一変しました。

競技を通じ素晴らしい経験を得ることが出来るこの競技曲技飛行への道を次世代に繋がなければならないと考えております。

曲技飛行の師 イージー・マクラ氏と共に
親友であるポーランドナショナルチーム

直面している課題
グライダー競技に限らず日本のマイナースポーツに対する理解度は低く、国際大会に出場する選手ですら会社の理解を得ることが難しいのが現状です。この事により「海外遠征及び競技参戦」に必要な休暇と資金調達に行き詰まり競技継続を断念せざるを得ない選手も散見いたします。

日本の企業体質から競技参加による長期間の休暇取得が難しく、且つ海外遠征により有給休暇をすべて消化した後は欠勤扱いとなるので業務成績査定への影響が大きくなる、といった状況は変わりなく、このようなマイナー競技共通の理由から、次世代競技パイロットの発掘育成は難しい状況であり、日本ではオリンピック競技以外のマイナー競技に対する補助制度が皆無に近く、この資金調達面だけの問題だけでも学生パイロットの挑戦が難しい状況です。

ヨーロッパ諸国では企業や国からの支援により、多くの若いパイロットにチャンスが与えられ、交流のあるポーランドチームにおいては毎年数名の競技者候補が現れる羨ましい状況です。

この背景にはナショナルチームの世界選手権遠征に関しての費用は国からの手厚い支援があり、ナショナルチーム選手の機体使用料金及び曳航料金はナショナルチームが支援することで、選手は負担無く世界選手権に参加できています。

このような現状で衰退が進むと日本のグライダー競技曲技飛行が途絶えてしまうことになります。これだけは避けなければならない事だと危惧しております。

所属する「公益社団法人 日本グライダークラブ」様にもご尽力頂き、共に頂点を目指しております。
日本グライダークラブホームページ 空を遊ぼう / Enjoy the Sky !
http://www.glider.jp/

今後の競技活動をより高いレベルで戦うため、そして次世代の若手パイロット育成の為にご理解ご支援いただければ嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

 

第14回アドバンスドグライダーアクロ世界選手権について

■大会ホームページ: https://wgac2024.de/

■開催場所:  ドイツ オーシャッツ飛行場

ドイツのザクセン州ノルトザクセン地区にある町です。
ライプツィヒの東 60 km、ドレスデンの西 60 km に位置します

■開催期間:  7月31日 〜 8月10日(10日間)
7/27 – 7/31 公式練習、開会式
8/1 – 8/10  競技期間
8/10    閉会式

■参加国数:  9か国(予定)

■参加人数:  40人(予定)

■開催クラス: アンリミテッドクラス、 アドバンスクラス

■参加クラス: アドバンスクラス

■遠征期間:  6月25日 〜 8月10日(47日間)

 

寄付のお願い

酒井さんの活動にご賛同戴ける皆様は下記からお申し込みの上、

2024年第14回アドバンスドグライダーアクロ世界選手権参加支援事業募集特定寄付金申込フォーム

リンク先: https://bit.ly/wgac2024sakai

下記口座宛にお振り込み戴けますと幸いです。
振込先
みずほ銀行 新橋支店(普)1027085
(社)日本グライダークラブ

当クラブは公益法人の税額控除対象法人の認定を受けており、ご寄付には税の減免処置が適用されます。
具体的には
( 寄付金額※1 - 2,000円 ) の 40% が 税額控除額となります。※2
※1 寄付金額は総所得金額等の合計額の40%が限度になります
※2 税額控除額は所得税額の25%が限度になります。

皆様の寄付をお待ちしております!

以上